日本政策金融公庫の面談で注意する8つのこと
- 原 アカシアデザイン
- 2023年11月27日
- 読了時間: 5分
日本政策金融公庫へ申込書と創業計画書を提出したら、後日担当者との面談があります。 申し込みしてからだいたい1~2週間後に日本政策金融公庫の管轄支店で面談が行われ、申し込みした方が出向きます。
ごくまれに、話すのが苦手なので代理人の方に行ってもらおうとする方もいますが、基本的に代理人は認められません。 時間は1時間~2時間くらいで、事前に提出した創業計画書をもとに面談をします。
面談というと緊張してしまいますが、以下の注意点に気を付けて準備していきましょう。。
面接時の注意点
1)聞かれていないことは言わない
聞かれていないことを話してしまうと矛盾が生じて、話がチグハグになってしまったという話をよく聞きます。 思いをたくさん伝えたいあまり、長く話したい気持ちはよくわかりますが、聞かれたことに淡々と答えるぐらいで臨んだ方がスムーズに面談が進みます。
聞かれたことにのみしっかりと答え、冷静に落ち着いて話すことを心がけましょう。
2)話が長くなりすぎないようにしない
話が長くなってしまい、結局何が言いたいのかわからないといい印象を持たれません。
最初に結論を話して、その後に理由を話す方法がおすすめです。
面談は、日本政策金融公庫の担当者があなたのことを知るための場ですので、シンプルにわかりやすく話す準備をしましょう。
3)マイナスなことを言わない
聞かれたことに対しては、前向きに答えましょう。 質問の内容によっては、マイナスなことしか話せないこともあると思いますが、その時は「今は×××ですが、課題が○○○なのはわかっていますので、今後それを改善して解決する努力をしていきます」というような形で話せるといいでしょう。
4)見た目に気を付ける 過去の経験ですが、アロハシャツ・短パン・サンダル・頭にサングラスをのっけて面談に臨む方がいらっしゃいました(融資はなんとか成功しましたが笑)。 印象は見た目でほぼ決まってしまいます。 相手のことや面談という場のことを考えて、スーツなどの無難な服装で臨みましょう。 社会人としての対応をしていればよっぽど大丈夫ですが、最低限のマナーは守るようにしましょう。
5)創業計画書との矛盾をなくす 面談は創業計画書をベースに進んでいきます。 そのため、創業計画書の内容を理解していなければ、話が矛盾してしまいます。 基本的にご自身で作成するので問題ないとは思いますが、税理士などに作成した場合は、面談までに内容を確認しておきましょう。 私がお客さまの創業計画書を作成するときに心がけていることは、すべての項目に一貫性を持たせつつ、ポイントとなるところで創業者の想いや夢をアピールするようにしています。
6)ケンカしない あたりまえのことですが、ついつい熱くなって担当者とケンカしないようにしましょう。 担当者の中にはごくまれに礼儀知らずな人もいますが、目的はあくまでも融資を受けることですので、我慢して冷静に対応しましょう。 あまりにも横柄な場合は正式なルートで状況を伝え、担当者を変えてもらうようにすることができます。 創業融資は一度失敗すると約半年間は再申し込みできず、こちらの計画が狂ってしまいますので、あくまで冷静にいきたいところです。
7)経営者になる覚悟を見せる これから経営者になることの覚悟を見せることは非常に重要です。 経営者になることは生半可な気持ちではうまくいかず、事業がうまくいかない時は必ずあります。 その時、「この人ならきっと大丈夫」と担当者に思わせることが重要です。 覚悟を見せるには、「創業への想い」と「しっかりした創業計画」の2つが必要です。 創業への想いを聞かれたときは思いのたけを話し、創業計画書の質問があったときは準備した計画を理路整然ときっちり話せば、「気持ちだけじゃなく、計画もしっかり考えている人」と判断され、審査が有利になります。 あなたらしさをアピールしつつ、創業計画もしっかり考えていることを見せましょう。
8)わからないことは知ったかぶりしない いろいろな質問をされる中で、わからない質問もあると思います。 その時、知ったかぶりや的外れなことを答えると印象が悪くなってしまいます。 わからないことは「後で調べて回答します」などと対応した方が、誠実な印象を持たれます。 創業計画書の中の数字の話(貸借対照表や損益計算書、資金繰り表など)の根拠を聞かれることがよくありますので、しっかり説明できるように内容を覚えておきましょう。

まとめ
面談の時に注意することをご紹介しました。 基本的には、上記8ポイントに気を付けて普通にしていれば大きな失敗をすることはないので、社会人としての基本的なマナーをもって本番に臨みましょう。
【日本政策金融公庫の面談で聞かれる9つのこと】でさらに詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
創業融資の成功率は20%~30%といわれています。
なぜそんなに低いの!?と思われるかもしれませんが、一番の理由は準備が足りないからです。
申し込みには「事業計画書」などを作ることが必須となりますが、適当に作成してしまうと審査が下りない可能性が高いです。
小野木会計事務所へご依頼いただいた場合、お客さまから十分なヒアリングをし、そのお話をもとに事業計画書を作成させていただきます。
当事務所の融資実行率は100%です。
元銀行員の税理士が対応しますので、お気軽にご相談ください。