「自己資金なし」で創業融資を受けられた成功事例
- 原 アカシアデザイン
- 2023年12月4日
- 読了時間: 3分
創業融資を受けるためには、基本的に「自己資金」を準備することが必要ですが、場合によっては自己資金を十分に準備できない場合もあるでしょう。
それでも創業融資を受けたい場合、成功率はどのくらいなのか?と気になる方も多いと思います。
結論から申し上げますと、自己資金なしで創業融資を受けるのはすごく難しいです。
その中で、自己資金なしで創業融資を受けることができた成功例を、私の銀行員時代・税理士時代をふまえていくつかご紹介します。
成功例
1)「実質自己資金なし」である エステ開業予定の方で、この方はもともと自己資金が200万円ありましたが、FC加盟金200万円を事前に支払う必要がありました。 400万円融資を受ける予定ですが、加盟金を支払うと自己資金が0円になるので創業融資が受けられるかどうか不安とのことでご相談があったケースです。 「自己資金200万円あって創業融資を600万円受ける」場合、審査上は問題なく借りることができるケースが多いですが、「自己資金0円で創業融資を400万円受ける」となるとかなりハードルが上がります。 そこで創業計画書に「もともと自己資金200万円あったが、加盟金を事前に支払わなければならないので自己資金は0円となります。 単純に自己資金がないわけではなく、実質的に0円になってしまったというようなことを記載したところ、その後問題なく融資を受けることができました。
2)金額が少額である ネットビジネスを開業予定の方で、当面の運転資金として100万円借入をご希望の方からのご相談でした。 この方も自己資金0円で不安との相談をいただきましたが、借入金額が100万円と少額であったことと、その方の人柄がとても穏やかで計画性がある方だったので、面談でも問題ないだろうと判断し、そのまま借入申込みしました。 日本政策金融公庫との面談でするどい質問がいくつかありましたが、無事融資を受けることができました。 3)開業予定の業種経験が豊富 マッサージ店を開業予定の方で、当面の運転資金として400万円借入したいとのご相談でした。 自己資金0円で、よくよく話を聞いてみると以前の職場でイザコザがあったため、勢いで開業してしまったとのこと。 しかし、マッサージ店の経験は10年以上あり、以前の職場でファンが多数いるので、ある程度お客さんはついてきてくれるとのことでした。 勢いで開業したため、事業計画書は雑であり、甘い考えも見受けられましたが、固定客がある程度ついていることを前面に出して計画書を作ることにしました。 知り合いの銀行員にあたってみたところ、予想通り厳しい反応でしたが、なんとか2つの銀行から融資を受けることができ、合計400万円借入をすることができました

まとめ
自己資金がなくても創業融資を受けることができた3つのケースをご紹介しましたがいかがでしょうか?
基本的に自己資金0はダメですが、それをカバーできる材料があれば創業融資を受けることは可能です。 しかし、借入額は多くても400万円~500万円が限界でしょう。
今回の事例は氷山の一角です。 自己資金がない=融資をあきらめる。と考える前に、ひとつでもいい材料があるかどうか考えてみるのがオススメです。