決算とは?流れや目的を解説
- 原 アカシアデザイン
- 2024年10月16日
- 読了時間: 3分
「決算」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
基本的に個人事業主も法人も1年に1回決算を行いますが、経理や税理士に任せっきりで、決算についてよくわからない経営者さんも多いのではないでしょうか?
決算の内容がわかると会社の経営状態が明確になるので、事前に対処しておくべきことや将来のために今やっておかなければならないことがわかり、早めに対応することができます。
ここでは決算について流れや目的をお話しします。
決算とは?
決算は、期末の財務状況や1年間の経営成績を明らかにして、株主への報告や税金の申告をするための書類を作ることをいいます。
その作った書類を決算書と呼びます。
決算をする目的
決算をするのは以下の理由があるためです。
①申告をするため
会社や個人事業主は、決算の日から2か月以内に税務署へ申告します。その申告書を作るためには決算書が必ず必要になります。
②今後の経営方針を決めるため
決算を行うことにより、経営者は現在の経営状態を知ることができ、今後どのように会社を経営していくか・目標をどうするのかなどを決めることができます。
⓷株主総会を開き、業績を報告するため
一般的に、決算から3か月以内に株主総会を開催するとされています。株主や債権者にとって、自分が出資したり取引している会社の経営状態を気にすることは当然のことですので、決算をすることによって会社の経営状態を報告することが必要になります。
④融資を受けるため
銀行でお金を借りるとき、「決算書を見せてください」と必ず言われます。決算書がない状態でお金を借りられるときは創業の時しかありませんので、まちがいのないようにしっかり決算書を作成しましょう。
決算書の種類
決算書の内容は、以下のようなものがあります。
貸借対照表・・・決算日における財政状態を表しています(資産や負債がどれだけあるか)
損益計算書・・・1年間の経営成績を表しています(いくら稼いだか、いくら経費を使ったか、いくら儲かったか)
株主資本等変動計算書・・・貸借対照表の中の「純資産」項目の動きを表しています。
個別注記表・・・決算書を読むための補足事項や参考になることを記載しています。
決算の流れ
決算の流れを大ざっぱにご説明します。
税理士と打ち合わせして、決算の予定を決めます。
決算日(期末日)に在庫などの確認をします。後日、銀行へ残高証明書を作成依頼します。
決算作業をします(銀行残高の確認、売掛金・買掛金・未払費用の計算、減価償却費など)。
申告書を作成し、税金を納付します。
まとめ
決算とは、株主や債権者に会社の成績を報告したり、税務申告をするために必ず必要な手続きです。会社の通知表のような役割を持っており、事業の問題点を明確にしてくれる書類ともいえます。
毎年作成するものですので、忘れないようにしましょう。

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